簿記3級は独学で勉強しても合格できる資格です。
難易度も高くないので、簿記3級を独学で合格している人も実際に沢山います。
私もそのうちの1人で大学生の頃にテキストと問題集を購入し、独学で勉強して簿記3級に合格しました。
ちなみに私は簿記2級も独学で合格しています。
この記事では簿記3級を独学で合格したい人向けに、私も実践した合格するための勉強方法をお伝えします。
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簿記3級の概要
まず、簿記3級の概要ですが、主要なところを記載しますと以下のようになります。
試験科目 | 試験時間 | 合格基準 |
商業簿記 | 120分 | 70%以上 |
7割以上の点数を取得できれば簿記3級に合格出来ます。
ちなみに商業簿記とは下記のものを指します。
「商業簿記」は、購買活動や販売活動など、企業外部との取引を記録・計算 する技能で、企業を取り巻く関係者(経営管理者・取引先・出資者等)に対し、適切、かつ正確な報告(決算書作成)を行うためのものです。
また、簿記3級の合格率は40%から50%程度となっています。
そのため、2人に1人くらいは合格できる試験ですので、しっかり勉強して簿記試験に臨めば問題ありません。
簿記3級の独学での勉強時間
簿記3級を合格するための勉強時間はおおむね100時間程度と言われています。
実際に私の場合は、1日6時間×2週間=84時間の勉強で合格しました。
そのため、100時間という目安は間違っておりません。
私は当時大学生だったので1日6時間も勉強時間を取れましたが、社会人の方は1日1時間程度しか時間が取れないという方もいらっしゃると思いますので、試験日からご自身のペースを逆算して勉強をスタートしてください。
1日の勉強時間 | 勉強スタート時期(試験日から) |
1時間 | 約3か月前 |
2時間 | 約2か月前 |
3時間 | 約1か月前 |
6時間 | 約2週間前 |
簿記3級の独学で用意するもの
次に簿記3級を独学で勉強するために用意するものですが、次の3つを用意しましょう。
- テキスト
- 問題集
- 過去問
テキスト
テキストに関しては、簿記3級レベルにおいてはテキストの良し悪しで合否が変わるものではありません。
従って、書店で平積みされているようなメジャーなテキストから、あなたが気に入ったものを選べば問題ないでしょう。
カラーがいい、白黒が良い、図が多いものがいいなど、お好みに合わせて選んでいただいて問題ありません。
もしこだわりがなければ、下記の「合格テキスト 日商簿記3級」を選んでください。会計の専門学校でも有名なTACが出版していますので安心です。
問題集
テキストの内容を理解するための問題集です。簿記は演習量が合否を分けますので、必須の教材です。
簿記3級の問題集は必ず選んだテキストに付随したものを選んでください。
解説の内容がテキストを参考にしているものが多いため、理解が進みます。
同じTAC出版なら下記になります。
過去問
最後に簿記3級の過去問題集です。
実際の試験の形式になれる必要があるのと、出題範囲全般を強化するために必須の教材となります。
過去問もTAC出版から12回分のセットで発売されていますので、こちらも準備しておいてください。
以上の3つを準備すれば後はひたすら勉強するのみです。複数のテキストや問題集に手を出さずに、この3つを完璧に仕上げていきましょう。
また、電卓も必要ですので、電卓選びに迷った方はこちらの記事もご覧ください。
簿記3級の独学での勉強スケジュール
簿記3級を独学で合格するためには、勉強のスケジュールをきっちり計画しなければなりません。
簿記3級の勉強のスケジュールは次の通り進めていきます。
- テキストを読む
- 問題集を解く
- 過去問を解く
- 間違えた箇所をテキストで復習する
- 間違えた箇所を問題集で定着させる
- 本番まで3,4,5の繰り返し
図に表すと簿記3級の合格までのスケジュールは下記のイメージです。合計で100時間を想定して書いていますので、皆さんの1日の勉強時間で日数に置き換えてください。
インプットとアウトプットを半分ずつくらいのイメージで進められると理想的です。
インプット期間
以下の2つを交互に行います。
テキストを読む
簿記3級の勉強を始めるにあたり、まずはインプットしないと問題を解くことは出来ません。そのため、テキストを読んでいきましょう。あまり細かいことは気にせず、内容を大まかにつかんでいくことが大切です。
問題集を解く
テキストで読んだ章を問題集で演習していきましょう。テキストよりも問題を解く過程で理解していくことになります。
簿記の計算方法や考え方を理解することが大切で、丸暗記に頼らないようにしましょう。
インプット期間の注意点としては、インプットに時間を費やしすぎないようにしましょう。簿記の試験は問題を解かなければ合格出来ません。従って細かい内容を覚えることよりも、合格点に到達することを優先させてください。
アウトプット期間
過去問を解く
テキストと問題集が1通り済んだら、1度過去問を解いてみましょう。
本番通りの時間設定で解いてみます。おそらく合格点には届かないと思いますが、まずは現状を知ることが大切ですので、まったく問題ありません。
自分の苦手分野を確認しましょう。
間違えた箇所をテキストで復習する
過去問を解いた結果、間違えた箇所があると思いますので、その内容に関する部分をテキストで復習しましょう。
徐々に理解が深まっていると思います。この段階では細かな点も不明なところはないように理解していきましょう。
間違えた箇所を問題集で定着させる
過去問で間違えた箇所と同じ項目の問題を解いて、解き方を理解しましょう。
同じ内容の問題が出ても解けるように演習で力をつけていきます。
過去問→テキスト→問題集を繰り返す
あとは簿記試験の本番まで、「過去問を解く→テキストで復習する→問題集で定着させる」をひたすら繰り返していきます。
また、本番を想定して、問題を解く順番や時間配分も意識して取り組みましょう。
簡単な問題から始めたほうが良い人もいれば、時間のあるうちに後半のボリュームのある問題を解きたい人など、人それぞれ好みがあると思います。
ご自身が一番得意なやり方を試験までに見つけられるといいですね。
ここまでの勉強スケジュールをきっちりこなしていれば、3回目、4回目の過去問あたりから合格点を取れるようになると思います。
簿記3級の過去問12回分をすべて解くことよりも、合格点を取れるようになることが大切です。そのため、むやみに過去問を解くことよりも1回の過去問を大事にして勉強しましょう。
まとめ
簿記3級を独学で合格するための勉強法をお伝えしました。
おさらいしますと、以下になります。
- テキスト、問題集、過去問を準備する
- 勉強の前半はインプット中心、後半はアウトプット中心
簿記3級の試験で合格を取れるかどうかは演習量にかかっていますので、ぜひインプットを早めに終わらせて、ガンガン問題を解いてほしいと思います。
もしここまで読んで独学が難しそうと思った方は、スクールの利用もご検討ください。
この記事で簿記3級を合格する方が増えることを祈っています。
簿記3級を合格した後は、他にもおすすめの資格がございますので、こちらの記事もご覧ください。
さらに経理業務にチャレンジしたい方には、簿記試験と経理実務の違いについて解説したこちらの記事もご覧いただければと思います。