SaaSビジネスを行っているスタートアップの会社の業績を見るときの指標の1つとしてT2D3と呼ばれるものがあります。
これだけ見ても何かよくわからないですよね。
そこでこの記事で概要を解説します。
動画でご覧になりたい方は、こちらをご覧ください。
T2D3の内容
T2D3は(Triple, Triple, Double, Double, Double)のことを指しています。トリプルが2回、ダブルが3回です。
つまり、サービスをスタートしてからの売り上げが、前年を基準に金額が3倍、3倍、2倍、2倍、2倍となるということです。
創業してからではない点は注意が必要です。
このT2D3を達成している会社がSaaSのスタートアップとして評価される指標とされています。
T2D3の具体例
実際にT2D3がどんなペースで成長するのか具体例で説明していきます。
例えば、初年度の売り上げが100万円だとします。
すると、以下のペースで増加していくことになります。
年数 | 売上高(万円) | 前年比(倍) |
---|---|---|
1 | 100 | |
2 | 300 | 3 |
3 | 900 | 3 |
4 | 1,800 | 2 |
5 | 3,600 | 2 |
6 | 7,200 | 2 |
6年後には72倍になっているということですね。
グラフにすると以下のようになります。
凄まじいスピードですが、SaaSならではという部分もあります。
なぜSaaSなら達成しやすいのかといいますと、継続課金するモデルだからです。
その内容についてはこちらをご覧ください。
まとめ
以上が、T2D3の内容になります。
実際にマルケトやServicenow、Zendeskなどが達成しています。
日本の企業にも当てはまる企業はあると思うのですが、未上場だとなかなか財務データが開示されていないので確認しづらい部分もあります。
ぜひ積極的に開示してほしいものです。
皆さんも気になるサービスがあれば、このT2D3に当てはまっているかどうかチェックしてみてください。
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