経理を1,2年経験した方が転職を考えた時、自分のアピールポイントが見当たらないと悩むことはありませんか?
本当は経理の色々な業務を経験し、スキルアップしてから次のステップに進むほうが理想です。
ただ、家庭の事情や人間関係により転職せざるを得ないタイミングはやってくるものです。
この記事では、そんな経理初心者の方が転職するときの自己アピールの作り方について解説します。
経理業務に必要なスキル
まず初めに経理業務をこなすのに必要なスキルは何でしょうか?
知識や経験が豊富であればあるほど転職には有利になりますが、経理経験や公認会計士の資格などは絶対に必要なものではありません。
ましてや経理初心者を採用する企業としては、知識や経験は会社に入ってから勉強してもらえばよいので初めから期待していません。
見ているのはその人の個性です。
将来活躍できる人材なのか、社風やメンバーと相性が良いのかが重要です。
そして、経理業務に必要な能力は次の3点です。
- 情報を収集する
- 情報を集計する
- 情報を分析する
詳細は下記の記事で説明していますので、良ければご覧ください。
そのため、自己アピールではこの業務をこなせる能力があることをアピールしていきましょう。
また、自己アピールの方法として、次の3つは最低限用意しておきましょう。
- 得意な能力
- その能力を使って会社に貢献できること
- 前職で実際に貢献したエピソード
では、経理初心者向けの自己アピールをいくつかご紹介します。
情報を収集するのが得意な人
経理業務において情報収集が得意な人というのは、フットワークが軽く、コミュニケーション能力が高い方です。
経理に相談しようと思ったときに、まず顔を思い浮かべてもらえる存在になることが大事です。
また、営業、マーケティング、研究開発、人事総務など、あらゆる部署とコミュニケーションをとり、打ち合わせがあればその場所まで飛んでいくフットワークの軽さがアピールポイントになります。
なぜかと言いますと、経理で働いている人の多くは黙々と仕事をすることが好きな人が多く、積極的にコミュニケーションをとる人は少ないです。
しかし、経理で仕事をする上では受け身で待っているだけでは必要な情報は得られません。積極的に情報を取りに行かなければなりません。
従いまして、情報を自ら取りに行く人が必然的に貴重な存在となります。
情報収集する能力をアピールするとすれば、例えば以下のような自己アピールとなります。
情報を集計するのが得意な人
経理業務において情報を集計することが得意な人というのは、しっかりとゴールがイメージできている方、またシステム化や業務改善が得意な方です。
経理初心者の自己アピールとしては、作業スピードが速く、業務効率化が得意という点でも十分なのですが、プラスアルファとして会計基準を理解し、本来あるべき業務を理解したうえで作業を行っていることをアピールできれば良いでしょう。
また、エクセル等のシステムを使った経験があれば、その点も積極的にアピールしましょう。
集計する能力をアピールするとすれば、以下のような自己アピールとなります。
情報を分析するのが得意な人
経理業務において情報を分析するのが得意な人は、出来上がった数字に疑問を持ち、様々な角度から検証できる方です。
経理の仕事は数字を集計するだけでなく、その数字から何を読み取り、どのように経営に生かしていくかが重要です。
形式通りの比較分析だけでなく、気になった点を深く調査していくことで、会社の問題に気づくこともあります。
どんなに小さなことでも、あなたの分析により誰も気付いていなかった点を発見した経験というのは、十分自己アピールにつながります。
分析する能力をアピールするとすれば以下のような自己アピールになります。
まとめ
経理初心者の転職時の自己アピールとして例を作ってみました。経理業務と言っても知識や経験だけでないことが分かっていただけたと思います。
このように、あなた自身の得意な能力があれば、それをベースにどうやって会社に貢献できるのかを考えてみましょう。
あなたの得意な能力と経理で求められているスキルの重なる部分があなたの自己アピールとなります。
会社によって求めている人材は異なりますので、あなたの得意な能力と合致しなければ、当然不合格となります。ただ、あなたの能力を欲している会社で働いたほうがあなた自身にとってもプラスに働きますよね。
志望する会社に合わせるのではなく、ぜひあなた自身の強みで勝負してみてください。
もし転職活動を始める場合は、こちらのブラック企業の見分け方も参考にしてくださいね。