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経理へ転職するおすすめの時期ベスト3

経理へのおすすめの転職時期 キャリア

経理へ転職を考えている方にとって、転職後に仕事を覚えていくという観点からおすすめの時期というものがあります。

特に経理職を未経験だったりすると、経理の仕事は覚えることがたくさんありますので、引継にも時間がかかります。

採用する側も経理の実力が分かったうえで採用しているとはいえ、実際に忙しい時期に引継に時間がかかると、転職者への印象が下がってしまうでしょう。

そこでこの記事では転職後にスムーズに仕事をこなせるおすすめの時期について解説します。

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おすすめの入社時期

では、早速おすすめの入社時期ベスト3を発表します。

分かりやすいように、具体例として3月決算の会社を想定して発表します。

  1. 8月入社
  2. 9月入社
  3. 11月入社

1位は8月入社、2位は9月入社、3位は11月入社です。

経理への転職時期としてのおすすめは第2四半期決算前、それが難しければ第3四半期決算前が良いという結論です。

現在転職活動を行っている方は、上記を参考にタイミングを図って入社してもらえればと思います。

転職時期のベスト3を上記にした理由としては、主に3点です。

  • 日常業務が比較的落ち着いている
  • 第2四半期は会計論点となるものが少ない
  • 第3四半期で教わったことを実践できる

本決算が最も忙しいのは皆さん想像できると思います。

そのため、本決算中に業務を引き継ごうとすると、教える側もじっくり時間を取れないし、教わる側(皆さんの側)も質問しづらい状況となります。

これはかなり辛い状況となりますので、可能であればこの状況は避けましょう。

反対に業務余裕がある時期に入社できれば、引継も容易に行うことが出来ます。

その業務に余裕のある時期が第2四半期決算前となります。

では、経理の転職時期を第2四半期決算前にした方が良い理由を1つずつ解説していきます。

経理の繁忙期

日常業務が落ち着いているということですが、それを理解するために経理の仕事の繁忙期を説明します。

具体例としては、3月決算の会社で四半期決算を行っている会社を例にして説明します。

経理の状況
4月 本決算で忙しい
5月 本決算で忙しい
6月 本決算で忙しい
7月 第1四半期決算で忙しい
8月 第1四半期決算発表まで忙しい。四半期報告書提出後は比較的余裕がある。
9月 第2四半期決算の準備。比較的余裕がある。
10月 第2四半期決算で忙しい
11月 第2四半期決算発表まで忙しい。四半期報告書提出後は比較的余裕がある。
12月 第3四半期決算の準備。比較的余裕がある。
1月 第3四半期決算で忙しい
2月 第3四半期決算で忙しい。決算発表後は本決算の準備で忙しい。
3月 本決算の準備で忙しい

上記の通り、8月、9月と11月、12月以外は基本的に決算作業で忙しい状況となります。

従って、決算で忙しいタイミングで入社することになると、なかなか業務を教えてもらう時間は作りづらい状況となります。

従いまして、経理に転職する際は仕事の落ち着いている第2四半期決算の前(8月か9月)、もしくは第3四半期決算の前(11月か12月)が良いということになります。

会計論点が少ない

経理へ転職する時期は、会計論点が少ないタイミングで入社するというのも大事です。

例えば、入社して固定資産担当を任されたとして、次の決算で早速減損検討をしてほしいという指示があったら困りますよね。

会社の状況もまだ把握できていないタイミングだと、グルーピングとか全社的な視点での検討が必要な作業は難しいです。

減損についてはこちらの記事をご覧ください。

そのような事態にならないためにも、会計論点が少ないタイミングで転職するというのは大事です。

突発的な論点は仕方ありませんが、基本的には下記のような状況が一般的です。

決算 会計論点の状況
第1四半期 当年度から適用される新基準の対応で忙しい
第2四半期 第1四半期の踏襲でOK
第3四半期 第2四半期の踏襲でOK
本決算 当年度から適用される新基準の対応で忙しい

第1四半期は当年度から適用される新基準の対応を最初に考えるタイミングとなりますので、忙しくなります。

第2・第3四半期は、第1四半期の四半期決算の過去事例を使いながら作業を進められますので、比較的新たな会計論点は発生しないものです。

本決算は、第1四半期から適用してきた新基準の会計処理が改めてその処理でよいのかが見直され、場合によっては検討のやり直しになったりします。

また、本決算だけ開示される内容もありますので、その検討も並行して進める必要があり忙しくなります。

従って、ここでも経理の転職する時期のおすすめは、会計論点の検討が少ない第2四半期決算の前、もしくは第3四半期決算の前となります。

第3四半期決算で実践

ここまでは、第2四半期決算前でも、第3四半期決算前でもどちらでもいいという結論になりました。

しかし、本決算までに実践の機会を持てるかどうかで、経理への転職のおすすめ時期が変わります。

第2四半期決算前に入社すると、第2四半期決算は業務を教わりながら仕事を進められます。

そして、第3四半期決算は自分一人で業務をこなせるか実践することが出来ます。

もし、ここで分からない点が発生しても、第3四半期決算は本決算よりも皆さん余裕がありますのでフォローしてくれますし、質問もしやすい雰囲気です。

従って、実践の機会という観点から、経理へ転職するのは第2四半期決算の前がおすすめという結論になります。

まとめ

経理へ転職する時期は、第2四半期決算前が良いです。

せっかく転職成功して入社するのだから、業務もきちんと覚えて活躍したいですよね。

もし、経理に転職を考えている方がいましたら、このような採用側の業務の状況も視野に入れつつ、良いタイミングを狙って活動してみてはいかがでしょうか?

転職エージェントの使用を考えている方はこちらの記事もご覧ください。

この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。

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