経理業務でエクセルを使用しているときに、表の中の特定のセルの情報を抜き出したいときはありませんか?
そんな時に役立つのがIndex関数です。
Index関数は、指定した範囲内の行と列の交差するセルの情報を抽出します。
筆者は経理歴10年を超えていますが、エクセルのindex関数は頻繁に使用します。
説明の具体例も経理実務を想定して記載していますので、ぜひ参考にしてください。
Index関数の構成
Index関数は次の数式の構成となっています。
配列には、表の範囲を指定します。
行番号は、その範囲のなかで何行目に位置するかを指定します。
上から何行目かという情報です。
列番号も同じく、その範囲の中で何列目に位置するのかを指定します。
こちらは左から何列目かという情報です。
Index関数の具体例
以下のようなデータがあるとします。
この中から人事部の業務委託費の金額を抽出したいとします。
その場合、下記のような数式を組みます。
=INDEX($B$2:$I$9,6,2)
配列のところには、表全体を選択します。
行番号は業務委託費が上から6番目にあるので6を指定します。
列番号は人事部が2列目にいるので2と指定します。
これで人事部の業務委託費を抽出することが出来ました。
Index関数の応用例
先ほどのIndex関数の具体例で、行番号と列番号に数字を入力した数式を組みましたが、この数字をMATCH関数で参照させてみましょう。
MATCH関数についてはこちらの記事もご覧ください。
業務委託費が何番目にいるか、人事部が何列目にいるかをMATCH関数で指定します。
=INDEX($B$2:$I$9,MATCH($B$15,$B$2:$B$9,0),MATCH($C$15,$B$2:$I$2,0))
全体の数式としては、上記のとおりです。
行番号のところだけ抽出しますと次の数式になります。
MATCH($B$15,$B$2:$B$9,0)
列番目は次の数式です。
MATCH($C$15,$B$2:$I$2,0)
もちろん結果は同じです。
このようにMATCH関数で数式を組みますと、行番号と列番号の入力誤りを防げますので、ミスの防止にもなります。
また、集計を一気に行うことも出来ますので、効率化にも繋がります。
下記は、業務委託費の部門別の集計をした場合です。
行と列の交差するセルを抽出するので、集計の表が縦と横が反対になっていても集計可能です。
この点はVlookup関数よりも優れている点ですね。
Vlookup関数についてはこちらです。
まとめ
Index関数は表から数字を抜き出すときにとても便利な関数です。
経理業務では商品別、部門別、地域別など、色々な表があると思います。
この関数を用いて、業務効率化していきましょう。
エクセルをきっちり学びたい方はこちらの書籍もご覧ください。