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源泉徴収とは?

源泉徴収とは? 業務

源泉徴収とは、企業が代わりに税金を差し引くことを指します。

経理で仕事をしていると、フリーランスの方に報酬を支払う場面がありますが、その際に源泉税を仕訳に計上しますよね。

この源泉税というのは、企業がフリーランスの方の代わりに税務署に納める税金を指しています。つまり源泉徴収した税金ですね。

この記事では、この源泉徴収の仕組みについて解説します。

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源泉徴収の仕組み

この源泉徴収の仕組みには、登場人物が3人います。

A 報酬を支払う企業
B 報酬を受け取る人
C 税務署

源泉徴収の仕組みとしては、AがBに報酬を支払うときに、全額支払うのではなく、将来的にBが確定申告した時に納めるであろう金額を先に税務署に支払うことを言います。

源泉徴収する金額は決まっていて、100万円までは10.21%、100万円を超過した分は20.42%をかけた金額となります。

参考 原稿料や講演料等を支払ったとき

源泉徴収の具体例

源泉徴収の仕組みを具体例で説明します。

まず、BがAに10万円の業務を行ったとします。

Bはその10万円に消費税10%(10,000円)を足し、源泉税10.21%(10,210円)を差し引いた99,790円の請求書をAに送付します。

源泉徴収とは?
源泉税の請求書

ちなみにフリーランスの方の請求書の作成方法はこちらの記事で解説しています。

Aは、請求書に従い、99,790円をBに支払い、源泉税の10,210円をBの代わりに税務署に支払います。

源泉徴収とは?

最後にBが1年間の報酬を計算し確定申告を行って納税額が確定させます。その際に、源泉税を納めすぎていれば還付を受けられます。反対に源泉税だけで足りなければ、追加で納税します。

源泉徴収とは?

これが源泉徴収の仕組みです。

最後の確定申告を年末調整に置き換えれば、サラリーマンの方が12月に源泉徴収の還付を受けていることと同じ話になります。

毎月給与から源泉所得税を差し引かれていますよね。年末調整ではただ支払い過ぎていた税金が戻ってきているだけなんですよね。

まとめ

以上が源泉徴収の仕組みです。

年間トータルでは全く同じ金額を納税しているのですが、税務署が先に税金を確保しておく仕組みが出来ているのですね。

基本的に多めに源泉徴収されることが多いですので、必ず確定申告して払い過ぎている税金を取り戻しましょう。

この記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。

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