経理初心者の皆さんが業務を覚えていく中で、最初に苦労するのがエクセル資料の多さです。
元々エクセルを使いこなせる方であれば問題ありませんが、多くの方が経理部に配属されてからエクセルを覚えていきます。
しかしその一方で、エクセルの説明を丁寧に教えてくれる先輩はなかなかいませんので、自力で覚えていくしかありません。
引継ぎを受ける業務も、基本的には経理システムからデータを出力し、エクセルで加工して開示資料や分析資料を作成する業務ですが、エクセルは使える前提で引継ぎは進んでいきます。
従いまして、エクセルが使えないと仕事が進みません。
そこで、この記事では経理初心者がまず覚えておきたいエクセル関数を3つお伝えします。
Vlookup関数
まず1つ目がVlookup関数です。
このエクセル関数は、検索したいものと一致するもののデータを抽出するときに使います。
その他にもエラーチェックに使ったり、使い方は無限にあります。
Vlookup関数だけで本1冊出版されるほど汎用性の高い関数です。
経理では得意先、仕入先、部門、勘定科目など様々なマスタを使用して経理システムを構築しています。
そのマスタに合致するデータを抽出するときに便利なエクセル関数ですので、この使い方をマスターするだけで資料作成の技術は一段と高まります。
Vlookup関数の使い方についてはこちらの記事をご覧ください。
SUMIFS関数
SUMIFS関数は複数の条件に一致するものの合計を集計するエクセル関数です。
経理部では仕訳で計上したものの合計を集計する作業となりますので、どのような切り口でも集計できる技術が必要になります。
ピボットテーブルで集計する方もいらっしゃいますが、ピボットテーブルは更新しないと数字が変わりません。従って更新忘れによるミスが起きやすい欠点があります。
その点、エクセル関数だと常に最新の値が集計できますので、更新忘れのミスが発生しません。
SUMIFS関数の使い方についてはこちらをご覧ください。
IFERROR関数
最後に紹介するのはIFERROR関数です。
これは数式の結果がエラーの時に、表示する値を設定できるエクセル関数です。
経理で業務をこなしていると、エクセル関数がエラーでも構わない場合が発生します。
例えば、得意先の売上を集計したいけど、今月は売り上げが発生していなくて、数式がエラーとなる場合です。
このような場合に、いちいちエラーのあるセルを修正していると時間がかなりかかりますので、このIFERROR関数が役立ちます。
作業効率が高まりますので、是非とも覚えておきたいエクセル関数となります。
IFERROR関数の使い方についてはこちらをご覧ください。
まとめ
以上が、経理初心者の皆さんがまず初めに覚えるべきエクセル関数です。
この他にも便利なエクセル関数はたくさんありますが、この3つのエクセル関数を使いこなすことが出来れば、基本的な経理業務をこなすことが出来ます。
経理業務の引継ぎを受ける作業ファイルの中にも、当然のように含まれているエクセル関数になりますので、しっかり勉強してマスターしておきましょう。
エクセルをきっちり学びたい方はこちらの書籍もご覧ください。